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zoom RSS 幕末、明治期の日本人の男の裸のいとおしさ

<<   作成日時 : 2013/06/14 15:30   >>

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画像(その1)
今年(2013年)の4月から6月にかけて上野の国立科学博物館で催された「からだが語る『大江戸』の文化 江戸人展」を観た。江戸期の日本人の男たちの裸が見られるのではという期待があった。期待に違(たが)わない、むしろそれ以上の収穫だった。(会期は6.16(日)まで)
 4月上旬に最初に行った時はカメラを持っていなかったが、展示品の多くが撮影可能だと知り、翌週二度目に行った際、気に入った画像をかなりの数、写真に収めることができた。
 中でも私(荻崎)が一番惹かれたのが、左上段の画像だ。会場内に展示されている解説によると、これは、エメ・アンべール著『Le Japon illustré』の中からとられているという。この人物もこの著書も私は始めて知った。彼はスイスの時計協会の会長で、1863(文久3)年に来日し、10ヶ月間滞在した。その間のスケッチや収集した写真などを元に、帰国後1870(明治3)年に刊行されたのが上記の書物だという。
 私はさっそくインターネットで調べ、日本語に翻訳され刊行されているこの著書を入手した。『アンべール幕末日本図絵 上下』(高橋邦太郎訳 雄松堂書店) (初版は昭和44(1969)年)がそれだ。
左上段の画像はこの書物の上巻のP.56を私が撮ったものだ。「将軍の使者 (飛脚) [A・ド・ヌービル画 写真による]」と説明が付されている。この書物の中にはこの絵に関してはそれ以上の解説はないようなので、詳細は分からない。「写真による」とあるが、エメ・アンベール本人か或いは一行の誰かが滞日中に撮った写真なのか、それとも一行が収集した写真なのかは分からないものの、ともかくそれを元にA・ド・ヌービルが描いたものということになる。
 A・ド・ヌービルという画家について私は不明だが、一行の中の一人だったという訳ではないだろう。
 ちなみに、この書物の解説によると、エメ・アンベールは1819(文政2)年にスイスで生まれ、1900(明治33)年、82歳で亡くなった。またこの書物は1870(明治3)年、パリで出版されたという。
 そうした説明はともかく、この江戸時代末期の一人の日本人の男の裸身は見事というしかない。触れば弾き返すふうに引き締まった筋肉が総身に行き渡っている。中でもがちりと盛り上がった尻を中心に、太ももへ、背中から肩口へと眼が吸い寄せられる。
 むろん、飛脚という彼の日々の労働がこの体を作り上げるのに大きくあずかっているのだろう。彼一身の湛(たた)える色情の全量をすべて味わい尽くすには、何年何十年を要するだろう。
画像 左下段の画像は、「江戸人展」には展示されていなかったと思うが、上記『幕末日本図絵』の「下」に載っているものだ(P.43)。「軽業師と刀呑みの曲芸師 [L・クレポン画 日本の絵画による]」と説明がある。
 エメ・アンべール一行が収集し持ち帰った日本の絵を元に、L・クレポンという画家が描いたのだろう。元の絵が誰によっていつ頃描かれた作品なのかは分からない。
 恐らく軽業師の一人だろう、画像が鮮明ではなくて恐縮だが、左手に描かれた、頭に手拭いらしきものを被った褌姿の男の、取り分け尻と右の太ももが悩ましい。上段画像の飛脚の男ほど筋肉が漲(みなぎ)ってはいないものの、厚めの肉の量感がそそりにそそる(笑)。右手に刀呑みが描かれている。
 恐らく江戸(現在の東京)の街中には、殊(こと)に暑い時季になると、今の時代よりはるかに多くの男たちの、とりわけ褌一丁の裸がごろごろ見られたに違いない。

 ただ、上記の『江戸人展』の展示の中でも指摘されていたが、当時の江戸(東京)の人々の約50パーセントが梅毒に感染していたという推計もあるという。これまでにもそれなりは知っていたつもりだが、改めて冷厳な現実に圧倒される。
そういう辛(つら)い世を江戸の人々は生き抜き、生き延びたのだ。
(2013.6.14)
 

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