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zoom RSS 長谷川サダオ彷徨(ほうこう)

<<   作成日時 : 2016/06/11 02:22   >>

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画像(その1) 尻(しり)という澄(す)み切った蕩(とろ)け
長谷川サダオ(本名は長谷川貞夫)は1945(昭和20)年8月15日(奇(く)しくも日本の終戦記念日)に、静岡県清水市(現在は静岡市清水区)に生まれ、1999(平成11)年11月20日、タイのバンコクで死亡(自死)した。享年54歳。 生まれた年や場所などについては、サダオ氏の実兄の方から、もう5年半ほど以前になるが私は電話で伺(うかが)った。サダオ氏は幼い頃から、絵を描くのが好きだったという。
 私的なことを言えば、私(荻崎)は1945年8月17日生まれだから、サダオ氏は私より2日だけ前に生まれたことになる。その私は2016年6月現在70歳だから、すでにサダオ氏より16年以上も長生きしていることになる。生まれた日が2日しか違わないことも、私の長谷川サダオに対する関心や親近の一つになっているとも思う。
 左上段の画像は、雑誌「薔薇族」(第二書房刊)111号(1982《昭和57》年4月号)から採った。読者手記の挿絵として描かれている。長谷川サダオの作品の中で、私が強く惹かれるものの一つだ。丸みを帯びてぐいと盛り上がる尻の芯に、目を閉じ陶酔した表情の男が口を深々と押し当てている。画面を見る私まで陶然と引き込まれる・・・。
 長谷川サダオは男の尻に強く惹かれたようだ。「薔薇族」268号(1995《平成7》年5月号)の、「男町美術館」(長谷川サダオ本人が担当した欄)の中に、「いつかセクシイなケツをした後ろ姿の男ばかりの写真集を作ってみたいと思っている」という彼の文章が載っている。
また、『長谷川サダオ画集 楽園幻視』(1996《平成8》年11月 コチスタジオ刊
企画編集 稲嶺啓一)の中で、「後姿の絵が少ないんですが、でもお尻は大好きです。・・・肛門をベロベロになめあげたくなる様なスベスベ肌で形の良い尻は日本人に多いようです・・・」と記している。
 ちなみに、企画編集の稲嶺啓一氏は東風 終(こち・しゅん)の別名も含め、『月の日―神に逢いに行く男達』(1994年5月 東風写真事務所刊)、『青年の日』(1994年 東風写真事務所刊)、『一瞬の肖像』(1996年7月 コチスタジオ刊)その他数多くの写真集を刊行しているが、長谷川サダオも上記「男町美術館」の中で、これら三作品をはじめ稲嶺氏の写真集を何度か取り上げている。
『月の日―神に逢いに行く男達』は259(1994年8月)号、『青年の日』は266(1995年3月)号、『一瞬の肖像』は284(1996年9月)号。
(「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」では作家別では稲嶺氏の写真を最も多く(33点)所蔵しています)
画像左二段目の作品は、長谷川サダオが1990年にイギリスで刊行した画集『SADAO HASEGAWA paintings and drawings』に載っている。私個人としては本画集の中で、1,2を争うくらい強く惹かれる作品だ。「Matsuri-GotoT/FestivitiesT 1981」と作品の下に記されている。ただ、本画像は、『さぶグラフィティ あいつ』(1981《昭和56》年2月号)(考友社出版刊)から撮ったものだ。「祭事(まつりごと)」と題されている。この号はこの作品が描かれた年に刊行されている。もしかするとこの雑誌からの依頼で描いたのかどうか、真相は分からない。
 この作品は、その後、「薔薇族」など他の雑誌にも何度か掲載されている。
 褐色の尻の引き締まった大振りの両たぶを、青味を帯びた褌がきりりと引き締めている。尻の量感が圧倒的だ。思う存分、好きな尻(けつ)を描き上げた、という作者の思いが、もろに伝わってくる・・・。
画像
左三段目の画像は、『さぶスペシャル3月号 さぶグラフィティ さぶ3月増刊号』(1982年3月 K.Kサン出版刊)のグラビアから採った。「長谷川サダオのWONDER LAND 夏の記憶 砂丘の出来事」と文字が付されている。 左上段の作品と同年の前月に発表されている。
砂浜に伏す赤色の裸身が描かれている。左二段目の作品ほど尻は大振りではないが、両たぶは締まりやや四角ぽく盛り上がっている。尻全体の形からいうと、私自身の好みに限りなく近い。もう一回りぐいと盛り上がっていれば、更に申し分ない(!)。
画像
 左四段目の画像は、「薔薇族 」124号(1983年5月号)から採った。小説の挿絵として描かれている。(両ページに渡っているため、中に縦線が入っている点は容赦ください)
 左三段目の作品の翌年に発表されている。掘っている男の尻も、掘られている男の尻も、ともに丸みを帯びて思う様盛り上がっている。上の、掘っている男の顔は私の好みだ。

 長谷川サダオが描く男たちの尻は、総じて、引き締まりつつ丸みを帯び、存分に盛り上がっている。当然ながらそうした尻の形に彼は惹かれたのだろう。
男たちの体の中で尻に強く惹かれる点は私も同じだ。無論、尻だけというわけではないが(!)。
(私が強く惹かれるもう一方の男根は、血が漲(みなぎ)りのけ反った(勃起した)様を見ることができないと、その真の姿が分からない。一方、当たり前ながら、尻の形は、例えば、裸で立っている後ろ姿が見られれば、一目瞭然だ)(だから何、という声が聞こえてきそうだが・・・)(笑)。
上記左三段目の作品に関連しても記したが、私自身は、横幅が広く、全体に四角ぽく締まり、ぐいと盛り上がっている尻に一番引き付けられる。(その点では、長谷川サダオとは惹かれる尻の形が少なからず異なるようだ)

 
 ついでながら、男の尻を、「おしり」と「お」を付けて言う言い方は、率直に言って私は嫌いだ。やわらげた、ていねいな表現のつもりなのだろうが、途端に男の尻ではなくなってしまう感がする(!)。男の尻は「しり」か「けつ」がすっきりして、必要にして十分な気がする。私の語感や語のイメージを他の人にまで押しつけようとまでは思わないが・・・。
 引用した上記の長谷川サダオの文章の中でも、一方で「いつかセクシイなケツをした・・・」と言い、また一方では「でもお尻は大好きです・・・」と言っている。彼自身には取り立てて、「尻」の言い廻しについてのこだわりはなかったのかもしれない。

 ちなみに、私は長谷川サダオと現に言葉を交わしたことは一度もない。ただ、彼の死後、今から10年弱前になるが、生前の彼と親しかった上記稲嶺啓一氏から、彼が単独で写っている写真を一枚もらったことがある。
 ああ、彼だったのか、と思った。上野のとあるサウナで二、三度(少なくとも)彼を見たことがあったから。ただ、入口の階やロッカーのある階で見た記憶ばかりがあって、大部屋や浴室で見た記憶はなかった。恐らく午後の彼が退館する時間と、私が入館する時間がほぼ同時で、入れ違いになったのだろう。
 どちらかというと小柄で、やや細身という感がした。私の側も、彼の側も、互いに取り立てて好みのタイプではなかったのだろう。ただ、もし彼が長谷川サダオだという情報が当時の私にあったら、或いは私の方から話しかけていたかもしれない・・・。
 その彼が亡くなってから、もう17年弱経つことになる。

 (「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」では、長谷川サダオの原画5点を展示しています。更に、展示はしていませんが、「薔薇族」の挿絵として描かれた原画の小品を12点所蔵しています)

(また、すでに8年以上以前になりますが、私が当ブログに書いた「長谷川サダオの大きな絵画、来(きた)る」も参照していただけたらと思います)

(2016.6.11)
 

 



 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
長谷川さんは、ご自分の作風を確立していましたね。絵を見れば、長谷川さんとすぐわかります。
官能的でありながら、それを超越して無色透明ながら艶然とした絵が多いような気がします。
これは、どなたかが長谷川さんを「 ガンジー 」と呼んでいたような記憶があり、その影響かもしれません。
ところで、荻崎さんがご覧になった写真の長谷川さんは、その「 ガンジー 」のイメージなのでしょうか?
G7
2016/06/11 05:00
コメントありがとうございます。
そう言われると、そんな気がしないでもないような・・・。
日に焼けていて色黒に見えることも加わって。
荻崎正広
2016/06/13 00:06

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