アートに欲情しよう!

(その6) 松五郎(まつごろう)の巻
 松五郎氏は、雑誌「さぶ」(サン出版)、「ジーメン」(ジープロジェクト)などに数多くの作品が掲載されたイラストレーターだが、年齢、出身地などを含め詳しい経歴については私は知らない。
 野性的な男くささと可愛げの混ざり合った顔、明暗や濃淡の対照を際立たせることで、厚めの筋肉の束が浮かび出たように描かれた彼の作品に、私は以前から強く惹かれてきた。ことに裸の総身の所々に用いられる白色の部分が悩ましく、効果的だ。
 いったん手を出したら最後、どこまでも、切りもなく誘い込まれていきそうな男たちの裸身。(彼の描くすべての男たちが私の好みという訳ではないが)
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 画面右手上段は、「拷問Ⅰ」(「ジーメン」1997年9月号 掲載)という作品だ。程よく盛り上がった大胸筋がなんとも旨(うま)そうだ(笑)。拘束され、痛みを与えられることでこの男の全身の旨みが数段増すことを、拘束している側もされている側も十二分に分かっているようだ。程よく痛めつけてから、蕩(とろ)けそうなほどに旨みの乗った体を味わい、味わってもらおうというのが両者の魂胆に違いない(笑)。
 同じこの場面の背面を描いた、締まって盛り上がる尻や太ももの見える作品があったらいいのにな。

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画面下段の作品は、「咎め」(とがめ)(「さぶ」2000年7月号 掲載)。背景に使われている赤色が鮮烈で、茶色の男の裸身が引き立っている。戒めの度が上段の作品より何段階か進み、有刺鉄線が躯幹(くかん)の肉に食い入り、血が流れ、褌にも伝わっている。
 現実の場面としては官能よりも痛々しさや酷(むご)さが先に立ち、私自身はこのようにすることもされることも望まない。それはそれとして、咎められている男の顔も総身の肌と肉も、痛みに耐えそれに打ち勝とうとして、上段の男以上に緊迫し充実し、裸身としての頂(いただき)に昇りつめようとしているかのようだ。恐らく、描いている作者の意欲や技も、極み近くまで漲(みなぎ)り高まっていただろう。私が今までに眼にしたことのある松五郎氏の作品の中で、絵画としてはこれが最高だろうと私は思う。
咎めが終わり、有刺鉄線が外され、傷ついた男の体が床の上に横たえられる。作者には悪いが、そこからが私の出番だ(笑)。血を止める手当てをしてから、私の舌と手が男の体中を這いまわる。咎めから解放されたことで、男の体の中で官能が一気に熟成し、男はいま最高級品だ。男根や尻や胸は言うまでもなく、頭から足の先まで、どこをとっても飛び切りの旨さだ。これほどの裸を丸ごと独り占めする贅沢も、一生に一度くらいは許されるだろう(笑)。
 
 また、画像は載せてないが、上記「さぶ」や「ジーメン」に掲載された、例えば三人の男たちがつるんだ作品などでは、中でも厚めに締まった尻にそそられる。しっとりと吸いついてくる尻を掘りながら、その掘っている最中の男の尻を、もう一人の男が真後ろから掘りまくる・・・。
 とりわけ、掘りつつ掘られ続ける真ん中の男の快感の深度と強度は測り知れないだろう。こんな快感を知ってしまったら最後、生きていく中で他のどんな事をしても、味気ないとしか思えなくなるに違いない。

 上段・・・「拷問Ⅰ」(墨または水彩か)   サイズ(約)縦25.5×横18.2(cm)
下段の「咎め」の原画は所蔵していません。

 「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」では、松五郎氏の原画を、「拷問Ⅰ」を含め合わせて三点所蔵しています。

松五郎氏ご本人から、或いは氏についてご存知の方から連絡いただければ大変うれしく思います。

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