男の尻の果ての、この世の果ての、更に向こう

(その3)(最終回) ひしひし舐めた果てに、とろりと、越える
画像私(荻崎)が、もう何年か以前から、顔に惹かれ、尻の形に惹かれ、総身に惹かれる男二人の画像(全5点)を載せた。ゲイ雑誌に掲載され、私が目にした、生身の男たちを撮った数多くの画像の中で、今の私が、最も強く丸ごと引き付けられる男の双璧だ。(男根が確かめられないことは(当然だが)(!)、ほとんど支障にならない)。
顔にしろ、尻にしろ、体にしろ、部分に限れば、もっと強く引き付けられる男もいたかもしれないが、一人の男全体として捉えた時、私にはやはりこの二人が抜きん出ている。
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 上から一段目と二段目の画像は、ともに「バディ」(1998年6月号)(テラ出版刊)に載るものだ。「Passio」と題された全4点の中の2点。(Mitsuru.T氏撮影)
(一段目の画像は、私が7年ほど以前に当ブログに載せた、『「風俗奇譚」の中の円谷順一  (その2)』で、一度用いています。参照していただけたらと思います)
 正面からの顔と、真後ろからの更に欲を言えば、四つ這いで突き上げた尻の形はわからないものの(!)、しなやかで弾(はじ)き返しそうなほど引き締まった総身と、清々(すがすが)しい顔立ちはたっぷり伝わってくる。その顔立ちと総身に、何から由来するのか、静やかで不思議な透明感を私は覚える。
尻であれ、男根であれ、胸であれ、太股(もも)であれ、どこであれ、一度でも味わえたとしたら、彼の総身の深部から滾々(こんこん)と湧く、澄み切った蕩(とろ)けから離れたくなくなるだろう。
現在72歳の私が、年々更に高齢の度を加え、80歳を越え、90歳を過ぎ、100歳を渡り、更に、また更にその先へ・・・、私は彼一個の顔と体だけで心底(しんそこ)蕩け続けた果てに、なにかしらをとろりと越え、真っ新(さら)な未知の沃野(よくや)にするりと横たわっている・・・。直後、同じく真っ新(さら)で十全な無に移行することも一点の曇りもなく分かっている・・・。

と、その舌の根も乾かぬうちに、この自分のことだから、10回、15回と、彼の顔と体を堪能し、丸ごと惑溺(わくでき)しているうちに、一方で、じわじわ飽きが芽生え、それが広がり、他の新しい顔と体も物色するだろうこともよく見えている。彼の体を欲しがりつつ、一方で他の男の顔と体にも有り付く中で、これまで70年以上かけてもまだ感得したことのない、一段と蕩けられる地にたどり着く・・・。

彼が現実におまえの相手になど一度であれなる訳がない、妄念や我執の中に勝手に彼を引きずり込むな、という醒(さ)めた正当な声は、少なくとも今は、図々(ずうずう)しくも遠くに置こう。もう少しだけ、馴染(なじ)んだ妄想に浸(ひた)らせてもらうために。

上記「バディ」に掲載されてから20年ほど経った今、彼は何歳に達しただろう。どこでどのように日々を過ごしているのだろう。健在であってほしいと切に思う。

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三段目の画像は、「ジーメン」(2007年7月号)(古川書房刊)(和義人氏撮影)、四段目は「SUPER SM-Z」(2007年、夏)(和義人氏撮影)、五段目は「さぶ」(2000年2月号 創刊300号大記念号)(サン出版刊)(岩上大悟氏撮影)に載るものだ。
三段目と四段目はモデル 正三、五段目はモデル マサノブと表記されているが、同一人物だ。
三段目の画像に付して、年齢が29歳と表記されている。2018年現在では40歳ということになるだろうか。渋い色気が、一段と増しているに違いない。
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私は上記五段目の「さぶ」誌上で、初めて(恐らく)見た時から、彼に強く惹かれていた。静まった男っぽい色気の中にどこかしら質朴さがあった。上記「ジーメン」、「SUPER SM-Z」の紙面で見る彼は、それらに加え一段と艶やかさが増している。
恐らく普段から体を鍛えているのだろう、総身の筋肉がどこをとってもきりりと程よく引き締まっている。褌も四肢によく映えている。
三段目の画像の縦褌(たてみつ)をぐいとずらし、両手でl両の尻たぶを存分に開画像き、現れた尻の芯に、両膝を突いたままいつまでも舌を押し当て、芯の奥の奥まで舌先を潜り込ませたら、これまで70年を越えて生きてきた私が、まだ目にし口にしたことのない蕩(とろ)ける光景と味わいが、この世の境域さえらくらく越え、果てもなく広がるだろう。
 上記「Passio」の彼の場合と同様、正三氏が、おまえなど一度であれ相手にする訳がないという至極(しごく)正当な声は、とりあえず、聞こえないことにしよう(!)。

(「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」のHPでは彼の画像を1点載せています。(岩上大悟氏撮影)。また、館内には、同氏が撮影した正三(マサノブ)氏の写真を2点展示しています。御覧いただけたらと思います)

 私は10代も初めの頃からか、自身が何かしらこの世と一枚透明な幕を隔てて生きている、どこかしら亡霊めいて、確かな現実感が持てないという思いから離れられなかった。その感覚は、私が同じ性の男の体に心底(しんそこ)引き付けられる、好みの男の体が欲しくて欲しくて仕方がない、というごまかしようのない自身の有り様とぴたり裏腹な関係だと、少年なりに分かっていた。
それほど欲しくて仕方がない男の体を、相当長い年月、自身に味わわせてやることができなかった。渇(かわ)きに渇くしかなかった。
そうした自分自身に対して、途轍もない量の借りを作った。20代も後半に入る頃から、ほんの少しずつであれ借りを返せるようになったはずが、男の体への渇きは吹き荒れるばかりだった。
一生かけても借りを返すしかないと考えた。
70歳を過ぎた今でも、到底返してない。80歳、90歳、100歳を越えても、返し切ることはできないかもしれない。第一、いくらこちらが思い焦がれても、90歳、100歳の私に、たといいやいやながらでも、体を差し出してくれる相手がいるかどうか・・・。
とにもかくにも、好みの男の顔と体に有り付くために、ハッテンサウナを始めとする出合いの場に、この先、時に今より一段と輪を掛けて、足を運び続けるだろう自身の姿だけはありありと見える。
(実際の出合いの場で、折角の男に有り付いている際、上記の「借りを返す」という想念が私の頭の一角を過ったりすることは、この先もさほどないだろうとは思うものの・・・)

当然ながら、実際の私の寿命は、少なくとも今の私には、皆目、分からない。80歳、90歳などと能天気に言えるどころか、ひょっとすると、数年のうちに終わるかもしれない。それはそれで、可能な限り潔(いさぎよ)く受け入れるしかないだろう。何歳で生が終結するにしろ、自身に生じた借りを少しでも返そうとして、生きている間、あがきにあがいて好みの男の体を欲しがり求め続けた、と自身を宥(なだ)め静めよう。

 上記「Passio」の彼と正三氏、もしも当ブログが目に留まったら、上記の私の妄言など一笑に付し(!)、「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」に足を運んでいただけたらうれしく思います。
様々な展示品を目にすることで、自身を再発見するきっかけになるかもしれません。

(付記)
「週刊朝日」2018年3月9日増大号(朝日新聞出版刊)の中の、『「変わる死生観、「自然死」急増の予兆』という記事を読んだ。
この中で、石飛幸三氏が、「最期は「自然の麻酔」がかかる 延命治療にそろそろとどめを」という文章を書いている。「自然の麻酔」という言葉が取り分け印象に残った。
この号を入手しようと、書店を通して注文したものの、売り切れ、地元や都内の図書館に足を運んでも貸し出し中などで、なかなか手にすることができなかった。私以外にも興味を覚えた方が多かったのだろう。
数日前に、やっと地元の図書館でコピーすることができた。

「口から食べられない=寿命」 変わる死生観で「自然死」急増の予兆』などのタイトルで掲載されている、インターネット上の記事で私は最初に読んだ。(参考まで)

(2018.5.5)





















































































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この記事へのコメント

通りすがり
2018年05月07日 20:12
お二人のモデルとも、魅力的で良質ですね。
カメラマンを信頼しきっている感もあります。
ところで、セーフティSexは難しいですね。バディの記事の医師の話では、過去の感染症が復活する勢いで、唾液も感染源になるようです。気になります。
美術品の男性写真の鑑賞ならば、セーフティに楽しめますね。

荻崎正広
2018年05月07日 23:44
通りすがり様
コメントありがとうございます。
確かに、信頼して、任せきっている感がありますね。
感染症には油断できないですね。
焦者
2018年05月09日 14:35
こんにちは。荻崎さんの過去の弾人さんの漫画の記事、作品リストが中古の薔薇族を探す際とても参考になりました。恐縮ながらご指摘したいことがありコメントさせて頂きますが2001年9月号にリストにない「嗅ぐ男」という作品が掲載されていました。2002年2月号に過去の薔薇族に載った漫画家が特集されていてその弾人さんの項にその作品の1ページが引用されていて気付きその後掲載されているのを確認しました(もう読まれていたならすみません)
荻崎正広
2018年05月11日 00:44
焦者様
コメントありがとうございます。
2001年9月号掲載の作品は気づきませんでした。
2002年2月号は所持しているので、確認しました。
よく見つけましたね。お知らせいただき、うれしく思います。
この号、できるだけ早く読みたいものです。
何かまた気づいたことがありましたら、お知らせください。
お礼まで。

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