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荻崎正広World
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私設美術館 「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」を運営している荻崎正広(おぎざき・まさひろ)のブログです。

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タイトル 日 時
(中編小説) 陶酔する水流の歳月
(第3回)  「洗っているから・・・」、一度目と同じシャワーを使いながら、日を経て浜坂が二度目に口にした同じ言葉から、牧島を突き飛ばす苛立たしさは抜け、静まっていたのに、その言葉を聞くそばから浜坂が跡形もなく消え去っていたとしたら、これからどこへ向かえばいいのか、行き場はまだ見つかるのかと牧島は子供じみて問い返す。問う相手など今までもこの先もどこにもいないことだけが自分を鎮める力になる、それだけならいつだって分かっていたのにこの様(ざま)かと、一呼吸置いて、呆(あき)れたふうをする。 「おま... ...続きを見る

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2017/06/23 16:51
(中編小説) 陶酔する水流の歳月
(第2回)  ひんやり澄んだ渓流の水面に現れた男が、「おまえはよく流れる」と言う。香芝のはずが岡原に見えた。「雪などひとひらも降っていないのに」と牧島は声に出しそうになる。「おまえにできるのは俺に届かない所を流れるだけだ。四十何年経っても何も生まなかったな」岡原が淡々と追い打ちをかけた。風の音だったらもっと風の行く手を追ったかもしれない。「香芝を知ったよ」と誰の口をついて出たのかといぶかる思いで、ひっそり声にした。香芝を知ったこと以上の出来事が四十何年間の中で見当たらないのは自然な気がする。 ... ...続きを見る

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2017/06/16 16:49
(中編小説) 陶酔する水流の歳月
(第1回)  よく流れる、おまえはよく流れる、という声が聞こえた。聞こえたことにした。水が流れていた。そんな声が聞こえる訳がないとあっさり片付けるより、声は耳元を通さず伝わってくることだってあるさと牧島(まきしま)は渓流に眼を向けた。流れの真ん中に近いほど濃緑色が青みを帯びていき、更に飛沫の白が溶け合っている。白く細やかな波頭が一斉に上流に向かうかのように見誤るが、位置は変わらない。  瀬音の中から、「おまえはよく流れる」と声が立つ。聞こえる訳がないだろう、とそのつど打ち消す声はどこから流れ... ...続きを見る

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2017/06/11 17:07
長谷川サダオ彷徨(ほうこう) 《補遺》 
長谷川サダオ彷徨(ほうこう) 《補遺》  (その2) (最終回) 三島由紀夫と長谷川サダオ 幻より濃い幻の先 長谷川サダオ(1945.8.15〜1999.11.20)は三島由紀夫(1925.1.14〜1970.11.25)に相当惹かれていたようだ。左上段の画像は、当ブログ「長谷川サダオ彷徨(ほうこう) (その2) 男という渦(うず)と天へ」でも触れているが、「薔薇族 増刊号 1982 春の号」(1982《昭和57》年5月刊)『「男」が匂う幻想空間 特異画家・長谷川サダオの部屋』と題された記事の最初のページを撮ったものだ。  ... ...続きを見る

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2017/03/25 13:24
長谷川サダオ彷徨(ほうこう) 《補遺》
長谷川サダオ彷徨(ほうこう) 《補遺》 (その1) 初期作品の森の中へ 昨年(2016年)の6月から8月にかけて当ブログで書いた「長谷川サダオ彷徨(ほうこう)」(その1)〜(その3)は、私(荻崎)が長谷川サダオ(1945.8〜1999.11)の作品の中で最も強く引き付けられる1980年代(作者の30代の後半から40代の前半の頃)の作品を主(おも)に取り上げた。(既に述べたが私自身も彼と同年同月の生まれだ)  ただ、それ以前の、作者にとって初期の作品も取り上げないとやはり不完全ということになるだろう。そう考え、今回は彼の初期の作品... ...続きを見る

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2017/01/31 02:03
不思議で仕方がない・・・。
不思議で仕方がない・・・。 安倍晋三首相や菅義偉(すが・よしひで)官房長官などが、国際会議への出発の際や記者会見などの場で、「我が国と普遍的価値を共有する国々と連携して・・・」、「普遍的価値を共有する日米両国は・・・」などの発言(引用が必ずしも正確ではないかもしれませんが)をするのを聞いたり目にするたびに、私(荻崎)は奇異な「えっ」と驚くような念に襲われる。  自由民主党の『日本国憲法改正草案 Q&A』(平成24年10月発行)(増補版は平成25年10月発行)の「5 国民の権利及び義務」(改正草案第三章)(P.14) (増... ...続きを見る

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2016/12/27 02:37
長谷川サダオ彷徨(ほうこう)
長谷川サダオ彷徨(ほうこう) (その3)(最終回) 果ての果てまで、男への色欲(しきよく)の霧が立ちこめる  『薔薇族 330号』(2000《平成12》年7月 第二書房刊)に、「『聖』なる境地へ 仏画としての長谷川サダオの遺作《リンガ展》」と題したテルテル坊主氏の評論が掲載されている。(遺作11展の画像も載っているが、誌面ではすべてモノクロ。「薔薇族」のこの号を、私(荻崎)は所持していないため、画像の載るページは国会図書館でコピーした)  2000年4月に成山(なるやま)画廊(千代田区九段)で行われた、長谷川サダオ(19... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 21 / トラックバック 0 / コメント 2

2016/08/27 13:34

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