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zoom RSS 「薔薇窗」(ばらまど)掲載(他)の戯曲について(後編)

<<   作成日時 : 2014/05/05 18:11   >>

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画像 石川貴一氏が編集発行している耽美文藝誌「薔薇窗」に、これまでに掲載した筆者(荻崎正広)(おぎざき・まさひろ)の戯曲9編と未発表(最新作)1篇を紹介します。どの作品も謡曲を典拠にしています。
1〜5までは、当ブログ『「薔薇窓」掲載の戯曲について』(2009.11.16作成)に載せたものです。

1・・・「松虫茫哀」(まつむしぼうあい) (一幕三場)
   謡曲『松虫』(まつむし)を元にしています。登場人物は7人。すべて男。
   16号。(2007年9月刊)  
   (「松虫変奏曲」を改題しました)(2017.5.23)
2・・・「邯鄲挽歌」(かんたんばんか) (一幕三場)
   謡曲『邯鄲』(かんたん)を元にしています。登場人物は6人。すべて男。
   17号。(2008年3月刊)
3・・・「西行飛花」(さいぎょうひか) (一幕四場)
   謡曲『西行桜』(さいぎょうざくら)を元にしています。登場人物は4人。
すべて 男。
   18号。(2008年9月刊)
4・・・「定家時雨」(ていかしぐれ) (一幕二場)
   謡曲『定家』(ていか)を元にしています。登場人物は4人。すべて男。
   19号。(2009年3月刊)
5・・・「融波音」(とおるなみおと) (一幕二場)
   謡曲『融』(とおる)を元にしています。登場人物は3人。すべて男。
   20号。(2009年9月刊)
6・・・「鞍馬炎声」(くらまえんせい) (一幕四場)
謡曲『鞍馬天狗』(くらまてんぐ)を元にしています。登場人物は4人と、他に   若い衆5、6名。すべて男。
   21号。(2010年9月刊)
7…「丹後松韻」(たんごしょういん) (一幕四場)
謡曲『丹後物狂』(たんごものぐるい)を元にしています。登場人物は6人。
   すべて男。
   22号。(2011年9月刊)
8・・・「経政悲風」(つねまさひふう) (一幕六場)
謡曲『経政』(つねまさ)を元にしています。登場人物は5人。すべて男。
   23号。(2012年9月刊)
9・・・「砧荒情」(きぬたこうじょう) (一幕五場)
謡曲『砧』(きぬた)を元にしています。登場人物は5人。すべて男。
   24号。(2013年9月刊)
10・・・「隅田川残影」(すみだがわざんえい)(一幕二場)
    謡曲『隅田川』を元にしています。登場人物は2人。すべて男。
    (2014年4月)(未発表)

全10編の登場人物は、すべて男性です。私(荻崎)らしいと言えるのかな・・・。以前書いたこれらとは別の戯曲には女性も登場するのですが・・・。
 
また、これら10編は、三島由紀夫(1925〜1970)の「近代能楽集」を少し意識して書きました。
ちなみに「近代能楽集」は以下の9作品です。
 「邯鄲」(かんたん) (1950年作)
 「綾の鼓」(あやのつづみ) (1951年作)
 「卒塔婆小町」(そとばこまち) (1952年作)
「葵上」(あおいのうえ) (1954年作)
 「班女」(はんじょ) (1955年作)
 「道成寺」(どうじょうじ) (1957年作)
 「熊野」(ゆや) (1959年作)
 「弱法師」(よろぼし)(1960年作)
 「源氏供養」(げんじくよう)(1962年作)

最後の「源氏供養」は、三島本人が好まず、「近代能楽集」に含めるのは気が進まなかったようです。(手元にある新潮文庫の「近代能楽集」では除かれています)
(決定版 三島由紀夫全集(新潮社刊)を参照しました)
「邯鄲」のみ、私の作品と典拠が同じです。また、私の作品では、「松虫変奏曲」「邯鄲挽歌」「西行飛花」「定家時雨」「経政悲風」の5作品は、元の謡曲の詞章の一部をそのまま科白(せりふ)として用いています。他の5作品、「融波音」「鞍馬炎声」「丹後松韻」「砧荒情」「隅田川残影」はそうした形にはなっていません。
そうした点で、後者の5作品は形の上では「近代能楽集」に近いかもしれません。
 全部で10作品と一応の区切りがつき、ほっとしているところです。数の上では(!)、「近代能楽集」より1作品多くなったことに私なりの感慨はあるのですが・・・。(三島作品と比べること自体、身の程知らずの、極楽とんぼもいいところですね)(笑)。
できたら、10編のうちのどれでもいいのですが、実際の舞台で上演できないかと考えています。どれもさほど長くはありません。 更に、強い願望として、これらの10編を一冊の戯曲集として刊行したいと考えています。ともに実現できたらこの上ないのですが。
 興味をもたれた方がいましたら、ご連絡ください。メール、電話などは「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」を参照してください。

 画面左上の画像は、「薔薇窗」の22号です。
表紙絵は櫂(かい)まこと氏の作品です。櫂氏は「薔薇窗」の16号から最新号の24号まで表紙絵とカットを描いています。また、雑誌「ジーメン」「SM-Z」(古川書房)などにイラストを発表し、短編漫画集『トレーニング・ドッグ』(2013年3月刊)(古川書房)も刊行しています。この漫画集の、絵とストーリーがしっとり絡み合った、彫の深い濃厚なエロさには、私(荻崎)も引き込まれます。
 櫂氏の絵画作品を当美術館では2点所蔵しています(1点は手書き作品です)。

また、森栄喜(もり・えいき)氏の写真作品が「薔薇窗」の20号と21号に載っています。森氏は2014年、写真集『intimacy』(2013年12月 ナナロク社刊)で、第39回木村伊兵衛写真賞を受賞しました。
 前作『tokyo boy alone』(2011年6月 自轉星球刊)を含め、裸であれ着衣姿であれ、若い男たちの何げない所作や都市のたたずまいなどを通して、どこかしらもの憂い哀しみや透明感が伝わってきます。
 私には森作品の持つこの哀しみや透明感は、作者が現実の世界と自分との間に、目には見えないものの、ごく薄い幕が張られているように感じるために生じる、そこはかとない非現実感からもたらされるのではと思えます。それが森作品の独自な風合(ふうあい)を生んでいると感じます。
 森氏の写真作品を当美術館では2点所蔵しています。

また、「薔薇窗」(書肆菫礼荘《しょし・すみれそう》発行)は、『世界のサブカルチャー』(2008年2月 翔泳社刊)に紹介されています。本書ではゲイ・アーティストとして田亀源五郎氏や稲垣征次氏も取り上げられています。

「薔薇窗」に関しては、石川貴一氏のサイト ヴィオラ☆マニアを参照してください。

(『「薔薇窗」掲載の戯曲について』(2009.11.16作成)と一部文章が重複しています。ご了承ください)

(2014.5.5)

(付記)
上記1〜10の作品の全体の表題を『能楽哀恋集』(のうがく・あいれんしゅう)とします。この表題で刊行したいと考えています。

(2017.5.23)





































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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
先週、画廊へお邪魔さて頂いた
杉並のタクオです。
今日から3連休ですね。
前回の時にご紹介いただいた
中野での開催のJiro art展、今日行って来ましたよ
何でも荻崎さんも今日いらしたそうで
30分違いだったそうです。
小さな画廊の中で素敵な絵が沢山展示されていましたね。
ポストカードを2枚ほど購入してきました。
また、鳩ケ谷の画廊へ伺う時も
よろしくお願いいたします。
タクオ
2014/07/19 19:35
コメントありがとうございます。
私も、どくろの描かれたTシャツと、男っぽくて愛嬌のある顔立ちが描かれたホストカード1枚入手しました。
また私の所にもお越しください。
ただ、この文面ですと、私宛てのメールのほうがいいように思えますが・・・。
荻崎正広
2014/07/20 15:14

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